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Dダイマー検査で血栓症になりやすいか分かるの?

【30代・みらいさんからの質問】

血栓症リスクの検査で「Dダイマー」というものがあると聞きました。これは、血栓症になりやすいかどうかを調べるものなのでしょうか。



【ドクターの見解】

ドクターでも誤解している先生が多いのですが、Dダイマー検査は「血栓症になりやすいかどうか」を調べるものではなく、「血栓ができているか」を調べるものです


そもそも「Dダイマー」とは、できてしまった血栓を溶かす際に分泌される物質の名称です。この数値が高いことは、血栓ができていることを意味します。今後血栓症になりやすいかどうかを判断することはできません

ピルを内服している方に定期的なDダイマー検査を行うクリニックもあるようですが、あまり意味のない検査かと思います。


血栓症は、ピルの飲み始めから3ヶ月以内がハイリスクとされています。血栓ができやすい箇所は、脚(ふくらはぎ)、脳、心臓などです。脚にできる場合は、むくみ、痛み、しびれ、変色などが通常片脚に起こります。脳や心臓にできる場合は、激しい頭痛や腹痛、胸の痛み、息切れやめまい、舌のもつれや視野の変化を感じることが多いです。痛みを伴わない症状には、特に注意してください。Dダイマー検査は、こうした症状に対して、血栓が生じたことによるものか否かを判断するのには非常に有用な検査です

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