糖質を摂るといい、と言うけれど…何を食べるべき?
- 編集部
- 5月20日
- 読了時間: 2分
【40代・にゃくにゃくさんからの質問】
松田先生はよく「糖質を摂るといい」とおっしゃいますが、その糖質とは具体的に何を食べるといいのでしょうか。

【ドクターの見解】
糖質は炭水化物とも言われますが、その地域で最も糖質を含む穀物が「主食」と呼ばれるものです。お米や小麦、トウモロコシの地域もあれば、お芋の地域もあります。中でも白米は非常に効率的に糖質が摂れる食べ物で、ペットボトル1本(500ml)のフルーツジュースが約200kcalであるのに対して、白米1膳は約240kcalもあります。
黒糖はミネラルを含むので、摂取にあたって他の栄養も摂れる点はいいですが、糖質という意味では上白糖でも問題ありません。糖質をエネルギーとして酢酸や乳酸に替えてくれる「腸内細菌」は、人工甘味料をエネルギーに変換することはできないので、糖質として人工甘味料を摂取することは勧められません。
カフェインなど他に含まれているものの作用が気にならなければ、コーラでも構いません。冷たく、炭酸を含むと甘さを感じにくくなるので、大量に糖を摂取したい場合には清涼飲料水も悪くないと言えます。
脳がエネルギーとして認識できるものの中で、最も即効性のあるものが糖質です。乳脂肪分が多く含まれるチョコよりも、含まれない羊羹などの和菓子の方が、効率よく糖質を摂取できます。
糖質を摂取することにはさまざまなメリットがありますが、糖尿病の方やそのおそれがある方は、糖質の過剰摂取にお気を付けください。反対に、普段糖質を控えている方が多量に摂取すると、急激なインスリン分泌による低血糖を起こしたり、ビタミンB1が欠乏して「ウェルニッケ脳症」という重篤な疾患を引き起こす恐れがあります。心当たりのある方は、少しずつ糖質摂取量を増やすのが望ましいでしょう。
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