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ミレーナで片頭痛が改善されるのはどうして?

編集部

【30代・みらいさんからの質問】

ミレーナで片頭痛が改善されることがあるのは、どういった原理なのでしょうか。前兆のある片頭痛を持っている方はピルが飲めないことと関係はあるのでしょうか?



【ドクターの見解】

片頭痛は、血管が収縮した後に拡張することで起こるものと考えられています。


ミレーナは、子宮内で持続的に黄体ホルモンを放出する器具です。黄体ホルモンはカラダをリラックスさせる「副交感神経」を優位に働かせるホルモンなので、血管の収縮が抑えられて、片頭痛が緩和されることがあると思われます(全ての方に当てはまるものではありません)。


前兆のある片頭痛をお持ちの方は、血管の収縮時に前兆が起こり、拡張時に片頭痛が起こっているものと思われます。症状が頭に出ていることから分かる通り、収縮・拡張しているのは脳の血管です。血管が収縮すると、血栓ができやすくなります。脳の血管に血栓ができると脳梗塞につながる恐れがあることから、前兆のある片頭痛をお持ちの方には、血栓のリスクを高めるピルの内服は推奨されていません。


血管の収縮と拡張が関係しているという意味では、「ミレーナで片頭痛が改善されること」と「前兆のある片頭痛をお持ちの方がピルを飲めないこと」は関連性があるといえます。


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