【40代・踝さんからの質問】
ジエノゲストはエストロゲンを含まないのに、ジエノゲストを飲んで肌が綺麗になる人がいるのはなぜですか。
【ドクターの見解】
ジエノゲストに含まれる黄体ホルモンに、抗男性ホルモン作用があるからです。
一般的に、「低用量ピルで肌が綺麗になると言われる理由は、エストロゲンが安定するから」だと思われていますが、実はそれだけではありません。
エストロゲンと黄体ホルモンでできた「低用量ピル」は、確かにエストロゲンの効果で男性ホルモンを抑えられるため、肌が綺麗になります。
「ジエノゲスト」はエストロゲンを含まない黄体ホルモン単剤ですが、この黄体ホルモンも、実は男性ホルモンを抑える力（抗男性ホルモン作用）を持っているのです。
抗男性ホルモン作用があるかどうかは、黄体ホルモンの種類によって異なります。抗男性ホルモン作用に着目して考えると、ジエノゲストに含まれる黄体ホルモンは、低用量ピルでいう「ヤーズ」「ヤーズフレックス」などと同じ「第4世代」にあたります。ヤーズなどがニキビへの効果が高いピルとして知られるように、ジエノゲストもそれに近い効果があります。
ジエノゲストと同じ黄体ホルモン単剤でも、例えば「ノアルテン」に含まれる黄体ホルモンは、低用量ピルでいう「ルナベル」「フリウェル」などと同じ「第1世代」です。抗男性ホルモン作用はさほど高くないため、ジエノゲストのような肌への効果は期待できないと思われます。
ただ、肌への効果を最優先に考えるのであれば、やはりジエノゲストより第4世代の低用量ピル（超低用量ピル）をお勧めします。
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