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タンポンの入れっぱなしは危険!?ナプキンとの違い

【20代・夢物語さんからの質問】

タンポンを入れっぱなしにすると、とても危険だと聞きました。ナプキンを付けっぱなしにするのとは何が違うのでしょうか?



【ドクターの見解】

タンポンの入れっぱなしは、トキシックショック症候群という急性の全身疾患を引き起こす恐れがあります。害のない常在菌が毒素を生み出してしまう病気で、急激な発熱や発疹、下痢や嘔吐などの症状が現れます。発症率はとても低いですが、死亡例もある重篤な疾患です。

トキシックショック症候群を引き起こす細菌は、通常は皮膚に存在するものです。皮膚表面では栄養や温度の観点から、増殖したり毒素を産生することはありません。皮膚には細菌の侵入を防ぐバリアがあるため、体内に細菌が入ることは少ないですが、皮膚の傷部分や粘膜面は細菌が侵入しやすくなっています。カラダの内側は毒素を吸収しやすい上に、腟の中は皮膚表面よりも温度が高いため、細菌も増殖しやすく、毒素もたくさん作られると考えられます。

タンポンはナプキンと異なり、腟内に入れて使用するものです。タンポンの使用前に手を洗わなかったり、挿入部分を手で不用意に触ったり、定められた時間を越えて使用すると、発症のリスクが高まります。「ナプキンなら付けっぱなしでも大丈夫」というわけではありません。蒸れてかゆくなりひっかいた傷などがある場合は、要注意と言えます。生理用品はこまめに取り替えて、常に衛生を保つよう心がけましょう。

(とはいえ、日本の製品はとても衛生的に作られていて海外では人気です。海外でこうした衛生用品を購入して使用する場合は、気を付けて商品を選んでください)

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